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17- I- 0033 201 7 年 9 月 1 4 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
ケ
ベ
ッ
ク
州
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 AA+ 格付の見通し 安定的 ■ 格付事由
(1) ケベックはカナダ連邦を構成する 10 州のうち、経済および人口規模で二番目に大きい州。格付は、高度 に発展し多様化した産業構造、財政収支改善と政府債務削減に向けた固いコミットメント、カナダ連邦政 府からの交付金を通じた財政支援などを評価している。他方、格付は改善傾向にあるものの他州に比べて 大きい政府債務などが制約となっている。格付の見通しは安定的。緩やかな経済成長が続く中、15 年度 (2015 年4月∼2016年3月)に財政黒字に転じ、16年度も小幅な黒字を計上した。政府総債務もGDP 比で 14 年度をピークに 2年連続で縮小している。政府は 17 年度以降も中期財政計画(17年度∼21 年 度)に沿って財政収支均衡と政府債務抑制に取り組む方針である。米国との NA F T A 再交渉など外部環境 に大きな変化がなければ、緩やかな経済成長を続ける中でさらに財政健全化が進んでいくとみている。 (2) 16 年の名目 GDP は 3, 922 億カナダドル、人口は約 833 万人とそれぞれカナダ全体の約 2 割を占める。経
済は 16 年の一人当たり実質 GDP が 4 万カナダドルを超え高度に発展、産業構造も一次金属製造、航空、 運輸機器、情報・通信、バイオ薬品、金融・保険など多様化している。天然資源にも恵まれ、鉄、金、ニ ッケルなどを産出している。輸出は GDP 比 46%と高く、8割以上が米国や他のカナダ州・準州向けで、 これら地域の経済の影響を受け易い。13∼15 年の平均経済成長率は個人消費や輸出が安定した伸びを続 けたが、非民間住宅投資の回復の遅れなどから 1.3%と緩やかな成長にとどまった。16 年の成長率は輸出 が鈍化したが、非民間住宅投資の増加や雇用拡大による個人消費の堅調から 1. 7%まで拡大している。先 行き経済は 17、18 年とも 2%近い成長となる見通しである。
(3) カナダ各州政府は、課税を含めた広範な権限を有し、連邦政府からは交付金を通じて財政支援を受けてい る。州独自の権限は、教育、保健、社会サービス、財産権および公民権、天然資源、市町村などに加え、 州の目的に対し直接税を通じて歳入の確保も可能である。各州政府の歳入のうち約 8 割が所得税や消費税 などによる自主財源であり(ケベック州:16 年度は 80%)、その他は連邦政府からの医療・高等教育さら には平衡支出金などの交付金となっている。
(4) 政府は「財政収支均衡法」に基づき 15 年度の財政収支均衡を目指し財政健全化を進めてきた。15 年度は ジェネレーション基金への拠出を含めても GDP 比 0.6%の黒字に転じ目標を達成した。16 年度も同 0. 1% (速報値)の黒字を計上している。名目成長率上昇による歳入増、金利低下による利払負担軽減、さらに 公務員給与の複数年に渡る合意などを通じた歳出の抑制が寄与している。これにより、教育、医療、イン フラ投資など小規模な経済刺激策を実施するなど、財政の自由度も増している。06 年に政府総債務を 25 年度までに GDP 比45%まで引き下げるため、同基金を設立し、毎年歳入の一部を基金に積み立ている。 基金残高は政府総債務から控除されるが、16 年度末には 106 億カナダドル(GDP 比 2. 7%)まで増加して いる。16 年度末の政府総債務は GDP 比 52.7%と 15 年度末の同 53.4%からさらに縮小した。政府は 17 年 度以降も中期財政計画に沿って財政収支均衡と政府債務抑制に取り組む方針である。J C Rでは保守的な経 済見通しの前提で歳出抑制策や偶発準備金が計上されているなど計画は達成可能とみている。政府は引き 続き慎重な債務管理運営を実施しており、16 年度末の健全性維持に向けた流動性は 121 億カナダドルと 政府の 17∼19 年度の平均資金調達予定額の 73%に相当する充分な資金を保有している。
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■ 格付対象
発行体:ケベック州(T he P rovinc e of Quebec ) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 AA+ 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 9 月 11 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) ケベック州(T he Province of Quebec)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した発行体の決算・予算
・ 格付関係者が提供した発行体の決算・予算、財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
政府機関などによる検証、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証な
ど、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先